2022-06-23 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(22日):ダウ47米ドル安と小幅反落、景気後退懸念が上値を圧迫
22日のNY株式相場は小幅反落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の米上院銀行委員会での証言に注目が集まる中、事前に公表された原稿でインフレ抑制にコミットする姿勢が示されたことで下落してスタートしたが、状況次第で利上げのペースを緩める可能性も示されたことで買いが優勢となった。しかし、取引終盤にかけては景気後退懸念が強まり主要3指数がそろってマイナス圏で終了した。
前日に435米ドル高となったダウ平均は、朝方に364米ドル安まで下落後、午後に247米ドル高まで上昇したが、47.12米ドル安(-0.15%)と小幅に反落して終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.13%安、0.15%安で終了した。
セクター別では不動産、ヘルスケア、公益など4セクターが上昇した一方、エネルギー、素材、資本財、ITなど7セクターが下落。下落率トップのエネルギーは4.19%安。バイデン米大統領がガソリン価格の引き下げを目的にガソリン税の免税を議会に求めたことで、NY原油相場が4%超下落した。ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルス、ジョンソン&ジョンソン、プロクター・アンド・ギャンブル、マクドナルドなどのディフェンシブ銘柄が1%超上昇したものの、ダウ・インク、キャタピラー、シェブロン、ナイキなどの景気敏感株が3-4%下落した。