21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.26%安の3306.72ポイントだった。深セン成分指数は0.51%安の12423.86ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆801億800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。中国当局の経済対策や産業支援に対する期待が相場を支える半面、指数が約3カ月ぶり高値圏で推移しているだけに、利益確定売りが引き続き重荷となった。後場に入ると指数は下向きに転じ、心理的節目の3300ポイントを割り込むと、一時は下落率を1%超に拡大。同水準では買い戻しが入り、結局、3300ポイントを回復してきょうの取引を終えた。
セクター別では、バッテリー素材が全面安となったほか、前日に高かった電源設備が反落。教育、航空・宇宙関連、非鉄金属も安い。半面、保険が全面高となり、ゲーム関連、文化・メディアも買われた。
A株市場では、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、安徽中鼎密封件(
000887)の下げが目立った。非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)が続落した。半面、浙江世宝(
002703)が前日に続きストップ高。生保大手の中国人寿保険(
601628)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)、テクノロジー株の歌爾(
002241)の上昇が目立った。
上海B株指数は0.4%高の303.44ポイント、深センB株指数は0.91%高の1167.9ポイント。