16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.40%安の21223.21ポイントだった。中国企業指数は0.51%安の7414.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で768億2000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた。米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が通常の3倍の幅の0.75%引き上げられたものの、大幅利上げがすでに株価に織り込まれていたことや、米連邦準備理事会(FRB)のインフレ抑制姿勢が好感された。ただ、買い一巡後は下向きに転じ、その後は軟調に推移した。FOMC後に公表した政策金利見通しで年末の値は委員らの予想中央値で3.375%となり、前回3月から大幅に引き上げられた。金利差の拡大を背景に香港ドルの売り圧力が強まり、資金流出への懸念が意識されたもよう。
個別では、13日からハンセン指数構成銘柄に加わった海運大手の東方海外(
00316)が6%超の下げ。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)や、ネット株のネットイース(
09999)、テンセント(
00700)が安い。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、医薬品株の中国生物製薬(
01177)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)などが上昇した。