2022-06-03 |
中国/業界動向/その他 |
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中国の格付け「Aプラス」維持、22年経済成長率は4.3%増と予測=フィッチ
欧米系格付け機関のフィッチ・レーティングスは2日、中国の外貨建て長期発行体デフォルト格付けを「Aプラス」に据え置いた。見通しは「安定的」とした。『明報』が3日伝えた。
2022年の中国国内総生産(GDP)成長率は4.3%増となり、21年の8.1%増を下回ると予測。新型コロナウイルス防疫措置の緩和が慎重に進められていることから、経済成長率が予測を下回るリスクは高まりつつあると指摘。中国当局が先ごろ、33項目の景気刺激措置を発表しており、22年のGDPに対する財政赤字の割合は21年の4.5%から7%に拡大すると予想した。
また、中国が「ゼロコロナ」政策を放棄するのは早くても23年になると予想。オミクロン株の流行で3月以降に広範囲で規制を強化したため、月ベースの経済指標が20年初め以来の低水準まで落ち込んだと指摘。ただ、22年下期は経済活動が回復し、23年のGDP成長率は5.2%増になるとした。