2022-06-03 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(2日):ダウ435米ドル高と3日ぶりに反発 ナスダック総合も2.7%高
2日のNY株式相場は3日ぶりに反発。米国経済の先行き不透明感などで下落してスタートしたが、石油輸出国機構(OPEC)が原油増産で合意したことで原油高によるインフレ高進懸念がやや後退した。経済指標は新規失業保険申請件数が市場予想を下回る強い結果となったものの、翌日に5月雇用統計の発表を控え、5月ADP民間部門雇用者数が予想を大きく下回ったことも金融引き締めへの過度な警戒感の緩和につながった。ダウ平均は朝方に303米ドル安まで下落したが、435.05米ドル高(+1.33%)とほぼ一日の高値で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.84%高、2.69%高で終了し、主要3指数がそろって3日ぶりに反発した。週初からでは、ダウ平均が0.11%高、S&P500が0.45%高、ナスダック総合が1.53%高と、そろってプラス圏に浮上した。
ダウ平均採用銘柄は、アムジェンが2.03%安、メルクが1.25%安となったものの、ボーイング、セールスフォースが7%超上昇し、ナイキ、ホーム・デポ、ビザなども2-4%上昇。今四半期の業績警告を発表したマイクロソフトも一時4%超下落したが、0.79%高で終了した。S&P500の11セクターはエネルギー(-0.30%)を除く10セクターが上昇。一般消費財が3%超上昇し、素材、コミュニケーション、ITも2%超上昇した。投資家の不安心理を示すVIX指数は24.72ポイントと前日比0.97ポイント低下。4月21日以来の低水準となった。