1日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.56%安の21294.94ポイントだった。中国企業指数は0.96%安の7345.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1260億8000万HKドル。
ハンセン指数は小安く始まり、前場に下げ幅を拡大。前日に3日続伸して終値が4月14日以来の高値圏だっただけに、利益確定売りが次第に優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢が改めて意識され、5月31日の米市場で主要株価指数が反落した流れを引き継いだもよう。レモンド米商務長官が事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に中国企業を追加する考えを示したと伝わったことも、地合いを悪化させた。もっとも、中国政府が打ち出す景気下支え策に対する期待が根強いなか、下落率が1%を超える水準では買い直しが入り、下値は限られた。セクター別では医療・ヘルスケアや素材、情報技術が安い半面、不動産・建設が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、製薬の石薬集団(
01093)の下げがきつい。前日高かった石薬集団(
01093)、ネットイース(
09999)、美団(
03690)はそろって大幅に下落した。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)も売られた。一方、不動産開発の中国海外発展(
00688)と華潤置地(
01109)、新鴻基地産(
00016)が買われた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.12%安の4433.38ポイントと4営業日ぶりに反落。百度(
09888)と平安健康医療科技(
01833)が急反落した。一方、画像認識システム中国最大手のセンスタイム(
00020)が10%近く上昇した。