1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.74%安の21255.84ポイントだった。中国企業指数は1.25%安の7324.31ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で764億9000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に小安く推移した後、次第に下げ幅を拡大。一時は下落率が1%を超えた。前日に3日続伸して終値が4月14日以来の高値圏だっただけに、利益確定売りが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢が改めて意識され、5月31日の米市場で主要株価指数が反落した流れを引き継いだもよう。財新が寄り付き後に発表した中国の5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比で改善したものの、好不況の境目となる50を下回った。レモンド米商務長官が事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に中国企業を追加する考えを示したと伝わったことも、地合いを悪化させた。
個別では、前日高かった石薬集団(
01093)、ネットイース(
09999)、美団(
03690)が大幅に下落。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)も安い。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)も売られている。一方、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)の続伸が目立つ。不動産開発の中国海外発展(
00688)と新鴻基地産(
00016)は反発した。