31日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.38%高の21415.20ポイントだった。中国企業指数は2.23%高の7416.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で2456億HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まり、中盤に商いを伴って上げ幅を拡大。結局きょうの高値圏で引け、終値ベースで4月14日以来1カ月半ぶりの高値を連日で更新した。中国政府の景気下支え策に対する期待が強いなか、中国本土相場が上昇したことで香港市場の地合いが改善した。寄り付き後に中国の国家統計局が発表した5月の製造業と非製造業の購買担当者景気指数(PMI)はともに3カ月連続で景況感の分け目となる50を下回ったが、前月比で上昇した。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケアが大幅に上昇した半面、通信が軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)と美団(
03690)が買われて相場の上昇を主導。不動産サービスの碧桂園服務(
06098)や火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、製薬の石薬集団(
01093)が高い。一方、香港地場銘柄の下落が目立ち、長江実業集団(
01113)、電能実業(
00006)、九龍倉置業地産(
01997)、香港鉄路(
00066)がそろって売られた。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)は反落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.02%高の4483.60ポイントと3日続伸。データセンターの万国数拠(
09698)や検索サービス大手の百度(
09888)、ショート動画の快手科技(
01024)が大幅高となった。構成30銘柄のうち、下落はSMIC(
00981)と衆安在線財産保険(
06060)の2銘柄だけだった。