31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前日比1.19%高の3186.43ポイントだった。深セン成分指数は1.92%高の11527.62ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9362億2200万元だった。
上海総合指数は、序盤は前日終値を挟んでもみ合ったが、その後は順調に上げ幅を拡大した。指数は前日まで4日続伸し、約1カ月半ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったが、上海市であすから都市封鎖(ロックダウン)が事実上解除されることから、景気回復への期待が相場を押し上げた。国家統計局が午前に発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.6となり、市場予想を上振れたことも好感された。指数は結局、4月19日以来、約1カ月半ぶり高値を付けてきょうの取引を終えた。セクター別では、風力発電設備や食品・飲料、半導体などが買われた半面、自動車、石炭、建設などが売られた。
A株市場では、三安光電(
600703)や用友網絡科技(
600588)、歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)などの上昇が目立った。原油先物価格の上昇を受けてペトロチャイナ(
601857)も買われた。半面、山東航空集団の支配権取得を検討していると発表した中国国際航空(
601111)が下落。中国交通建設(
601800)や中国中鉄(
601390)、江鈴汽車(
000550)や重慶長安汽車(
000625)も売られた。
上海B株指数は0.19%高の308.66ポイント、深センB株指数は0.41%安の1100.81ポイント。