2022-05-30 |
中国/企業動向/その他 |
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上海市、経済再開へ50措置 6月1日施行
上海市は29日、全面的な経済活動の再開に向けた「景気の回復と振興を加速する行動方案」を通知した。企業の負担軽減やインフラ投資、金融支援、民生保障など8分野50項目の措置を盛り込んだ。6月1日に施行する。有効期限は2022年12月31日。『香港経済日報』によると、上海市の呉清副市長は同日の記者会見で、上海の企業は生産再開の「ホワイトリスト」の必要がなくなるため、製造業者は6月から操業できるようになると指摘した。行動方案の主な措置概要は次の通り。
◇経営が困難になった業界の負担軽減:外食、小売り、観光、航空、運輸の5業種の社会保険料免除。不動産賃貸料の減免範囲拡大。企業の手数料や税負担の軽減。経営環境が厳しい10業種に対する雇用助成。
◇全面的な経済活動の再開:各業界の防疫ガイドラインを修正し、操業再開に対する不合理な制限は撤廃。自動車や半導体、バイオ医薬などの製造企業が産業チェーンの川上・川下と一体で生産を再開するよう支援し、稼働率を高める。国内・国際物流を円滑化する。
◇貿易の再開措置と外資企業への支援。
◇消費刺激措置:乗用車購入税の一部を減免。環境に配慮した家電や建材への買い替えを促進。ショッピングイベントやナイトタイムエコノミーを振興。映画や文化、スポーツへの援助を拡大。
◇投資支援措置:建設中のプロジェクト再開や交通、エネルギー、都市共同溝などのインフラ整備計画を進め、有効投資を積極的に拡大する。