2022-05-30 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(27日):ダウ575米ドル高と6日続伸 週間ではダウ平均とS&P500が20年11月来の大幅高
27日のNY株式相場は大幅続伸。好決算を受けた小売株の上昇が続く中、インフレのピークアウト期待が支援材料となった。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する4月のコア個人消費支出 (PCE)価格指数は前年比+4.9%と前月分の+5.2%から低下し、米10年債利回りは前日比ほぼ横ばいの2.743%と2.75%を下回って推移した。
ダウ平均は575.77米ドル高(+1.76%)の33212.96米ドルと6日続伸して終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.47%高、3.33%高で終了し、ともに3日続伸した。週間ではダウ平均が1951.06米ドル高(+6.24%)と9週ぶりに大幅反発し、S&P500が6.58%高、ナスダック総合が6.84%高とともに8週ぶりの大幅反発。週間上昇率はダウ平均とS&P500が2020年11月以来の大きさとなった。
史上最高値からの下落率はナスダック総合が25.2%安と引き続き「弱気相場」にとどまったものの、S&P500が13.7%安、ダウ平均が10.1%安に縮小した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は25.72ポイントと前日比1.78ポイント低下。5月4日以来の低水準となった。
決算発表銘柄は化粧品小売りチェーン店のアルタ・ビューティが12.47%高と急伸。2022年度第1四半期(2-4月)決算と通期見通しが市場予想を上回ったことが好感された。通期見通しを引き下げたアパレル大手のギャップは一時13%超下落したが、一部のアナリストが「バイ」レーティングを据え置いたことで4.32%高と上昇して終了した。業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。一般消費財、ITが3%超上昇し、不動産、コミュニケーション、素材、資本財も2%超上昇した。