27日の香港市場は堅調か。26日のNY株式相場は大幅続伸。メーシーズなどの小売り株の決算が好感され、センチメントの改善が続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、2022年3月本決算を発表したアリババ集団(
09988)が14%超上昇したほか、テンセント(
00700)やJDドットコム(
09618)などネット株が大きく買われており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を390ポイント近く上回って寄り付くことになる。
一方、中国の李克強首相は25日、国務院(内閣に相当)常務会議で決めた6分野33項目の景気安定政策について、全ての実施細則を5月末までに打ち出すよう求めており、政策期待が引き続き相場の支えとなりそうだ。また、キャセイ・パシフィック(
00293)は新型コロナウイルスのパンデミックで多くの人員が削減・離職を余儀なくされたが、感染状況が落ち着き、一部の国で往来が再開されるなか、元客室乗務員などに電子メールを送り、復帰を呼びかけたとも伝わっており、経済活動の正常化に対する期待も買いを支えそうだ。