四環医薬(
00460)は26日前引け後、選択的AXL阻害剤カプセル「XZB-0004(SLC-391)」を進行した固形がんや血液性腫瘍の治療に用いる臨床試験について、子会社の軒竹生物科技が申請していた新薬治験実施許可(IND)が中国の国家薬品監督管理局に承認されたと発表した。軒竹生物科技は2019年9月にカナダのSignalChem Lifesciences Corporationと提携し、大中華圏で同新薬を開発・商業化する独占的権利を取得している。
同新薬の臨床試験は現在、カナダで行われている。SignalChem は米メルクと共同で、SLC-391と「キイトルー」(一般名:ペムブロリズマブ)を非小細胞肺癌(NSCLC)の治療で併用する効果を検証していた。中国では肺がんは2番目に発症例が多いがんで、NSCLCは肺がんの84%を占める。四環医薬は、SLC-391をこうした疾病の治療で併用する潜在的な市場は大きいとの見方を示した。
四環医薬の株価は日本時間午後4時24分現在、前日比3.34%安の1.07HKドルで推移している。