25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.19%高の3107.46ポイントだった。深セン成分指数は0.7%高の11143.18ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7621億9000万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返した。前日に2.4%超下げた後とあって、値ごろ感が出た銘柄が買い戻された。前場は上値が重かったが、後場に入ると上げ幅を拡大し、心理的節目の3100ポイントを回復した。中国の国務院(内閣に相当)が23日に金融政策、財政政策、産業サプライチェーン安定措置など6分野33項目に及ぶ追加の景気下支え策を決定しており、その恩恵を受けそうなセクターを物色する動きが次第に広がった。
セクター別では、海運・港湾運営、自動車、電力、送配電設備が高い。半面、バッテリーの一角が軟調だった。
A株市場では、百貨店チェーンの王府井集団(
600859)がストップ高。映画館運営の万達電影(
002739)、オンラインゲーム会社の巨人網絡集団(
002558)の上昇が目立ったほか、航空大手の中国国際航空(
601111)、空港運営の上海国際機場(
600009)、港湾運営の上海国際港務(
600018)が買いを集めた。23日まで2営業日連続でストップ高を付けたアニメーション制作会社の奥飛娯楽(
002292)が前日に続き9%超の下げ。生保大手の中国人寿保険(
601628)、酒造の瀘州老窖(
000568)が売られた。
上海B株指数は1.4%高の302.31ポイント、深センB株指数は0.58%高の1087.67ポイント。