シティグループは最新リポートで、中国の石油元売り大手、シノペック(
00386)の投資判断を「買い」から「売り」に一気に引き下げた。また、2022−24年の利益予想を6−11%下方修正し、目標株価も5.5HKドルから3.1HKドルに引き下げた。中国のロックダウン(都市封鎖)の影響により、4−6月期の製油・販売業務の利益は一段の低迷が見込まれるものの、現在の株価水準には織り込まれていないと指摘。サウジアラビア産原油の公式販売価格(OSP)は4月と5月に相次いで過去最高値を更新しており、粗利益率の低下が予想されるとした。『AAストックス』が23日伝えた。
一方、シティは中国最大級の石油グループ、ペトロチャイナ(
00857)の投資判断を「売り」から「中立」に引き上げたほか、2022−24年の利益予想を15−59%上方修正し、目標株価も3.4HKドルから3.8HKドルに引き上げた。積極的な都市ガス価格の引き上げで輸入天然ガス業務の赤字が縮小するとみている。
日本時間午後0時30分現在、関連銘柄の株価は以下の通り。
■シノペック(
00386):3.97HKドル(前営業日比1.00%安)
■ペトロチャイナ(
00857):3.94HKドル(同0.77%高)