20日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.96%高の20717.24ポイントだった。中国企業指数は3.22%高の7121.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1226億6000万HKドル。
ハンセン指数は終始堅調に推移した。前日に急落したネット・IT株が買い戻され、地合いが改善した。寄り付き前に発表された5月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物が据え置きとなる一方、住宅ローン金利指標となる5年以上物が4カ月ぶりに0.15%引き下げられたことも好感。指数は20500ポイント付近で伸び悩む場面もあったが、後場に入ると一段高。米株価指数先物の上昇や本土市場で上海総合指数が後場に上げ幅を拡大したことが買い安心感につながった。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が約8%高と急伸したほか、中国当局の調査を受けている前行長・田恵宇氏の後任人事を発表した招商銀行(
03968)は7%超の上昇。前日大引け後に2022年1−3月期決算を発表したスマホ大手の小米集団(
01810)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)も大幅高。半面、不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)、電動工具大手の創科実業(
00669)がさえない。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4.74%高の4284.42ポイントと反発。全銘柄が上昇した。前日に安かった万国数拠(
09698)が急反発。小鵬汽車(
09868)、ビリビリ(
09626)も上昇率上位だった。