中国国際金融(CICC)は最新リポートで、中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)の目標株価を11%下方修正し、143HKドルに設定した。投資判断は「アウトパフォーム」を維持した。『経済通』が17日伝えた。
CICCは、中国本土で3月以降に新型コロナウイルスの感染が拡大し、物流やサプライチェーン、消費者のいずれにも影響を与えたと指摘。アリババ集団の4月の販売額は前年同月比で減少すると予想した。一方、アリババ集団がこのほど、6月18日に向けて開催される大規模セール「618商戦」の出店業者に対する支援策を公表したことについて、短期的には利益を下押しする可能性があるものの、消費者の信頼獲得につながると予想。2023年3月本決算の売上高と非GAAPベースの純利益の予想値をいずれも2%下方修正し、それぞれ9181億元、1331億元に設定した。
アリババ集団の株価は日本時間午後0時17分現在、前日比5.08%高の88.90HKドルで推移している。