27日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.99%安の23807.00ポイントだった。中国企業指数は2.60%安の8291.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1334億8000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の24000ポイントを割り込んで寄り付くと、じりじりと下げ幅を拡大した。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を嫌気。FOMC声明文で3月利上げが示唆されたほか、バランスシートの縮小についても言及があり、市場では「タカ派色が強い内容」と受け止められた。香港市場は来週から春節(旧正月)連休に入り、新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ情勢を巡る地政学的リスクなどの懸念材料も抱えるなか、リスクを回避する動きが広がった。後場には下落率が約3%に拡大する場面もあったが、終盤にやや戻した。終値は1月11日以来、約2週間ぶり安値を更新した。
個別では、米長期金利の上昇を受けてアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、阿里健康(
00241)など高PERのネット・IT株が軒並み安い。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、スポーツ用品大手の李寧(
02331)も下げがきつい。半面、利ざやの改善期待から欧州金融大手のHSBC(
00005)が上昇したほか、香港地場系銘柄の香港鉄路(
00066)、中電控股(
00002)が買われた。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセンテック指数は3.81%安の5383.63ポイントと大幅に反落。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、企業向けクラウドサービス・ERP大手の金蝶国際ソフト(
00268)、SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)、不動産事業向けソフトの開発会社の明源雲集団(
00909)が急落した半面、オンライン旅行会社大手の同程旅行(
00780)が逆行高を演じた。