2022-01-21 |
中国/政策/ホテル・観光 |
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観光業5カ年計画を公表、M&Aを推進=中国国務院
中国の国務院(内閣に相当)は20日、観光業振興の第14次5カ年計画(2021−25年)を公表した。25年まで観光業の発展水準を絶えず高め、大衆の観光消費需要を満足させる目標を掲げ、地方政府や関連部局に政策の執行を指示した。国内旅行の発展を促し、観光業の国際影響を増強して「観光強国」建設を大きく進展させる。文化と観光の深い融合や、豊かな文化の伝統を基盤とするワールドクラスの観光名所とリゾートの建設、文化的特色が鮮明な国家級観光レジャー都市と紅色観光(中国共産党による革命の足跡をたどる視察旅行)、郷村観光などの発展を目指す。
ほかに供給を拡大すべき観光商品として、「氷雪観光」を挙げた。サービス施設体系を改善し、氷雪観光とウインタースポーツ、氷雪文化、機器製造などの融合を促し、国家級のスキー観光リゾートと氷雪観光拠点を造成する。ドライブ旅行、海洋観光、山岳観光、温泉観光、避暑観光、クルーズ観光などの発展も図る。
観光産業の活性化措置として、業界の代表的な企業をより強く、より優れ、より大きくする。戦略的な合併・買収とブランド化、ネットワーク化経営を進め、大型観光集団と国際影響力を備えた観光企業を育成する。観光関連の消費分野では、賃貸マンションやカーシェアなどのサービスを振興する。
広東省と香港、マカオを一体開発する粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)にワールドクラスの観光目的地を造成する。香港が中国と海外の文化芸術が交流するセンターになるよう支援する。マカオに世界的な観光リゾートセンターを建設し、世界観光経済フォーラムや国際観光産業博覧会などを開催して、中華文化を主軸に多元文化が共存する協力拠点とする。