19日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.06%高の24127.85ポイントだった。中国企業指数は0.09%安の8441.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で1149億6000万HKドル。
ハンセン指数は、前場はほぼプラス圏で推移したが、後場はマイナス圏で軟調に推移。一時、心理的節目の24000ポイントを割る場面もあったが、大引け間際に下げ幅を縮小し、小幅高できょうの取引を終えた。指数は前日まで3日続落した後とあって、買い戻す動きが広がったほか、中国であす20日に公表される最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が引き下げられるとの見方も投資家心理を強気に傾けた。ただ、前日のNY市場やきょうの中国本土市場の下落が嫌気され、相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)が8%超上げたほか、中国海外発展(
00688)や華潤置地(
01109)など本土不動産株が買われた。信義ガラス(
00868)や万洲国際(
00288)も高かった。半面、米国が安全保障上のリスクを調査していると伝わったアリババ集団(
09988)が1.74%下落したほか、新奥能源(
02688)や創科実業(
00669)の下落も目立った。
この他では、不動産管理事業子会社の株式を現物配当する方針を明らかにした中国金茂(
00817)が4%超上昇したほか、2021年12月本決算で黒字転換する見通しを発表したジョルダーノ(
00709)が9%近く上昇した。半面、2021年12月本決算で68−70%増益の見通しを発表した無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が7%超下落した。