連休明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.24%高の23280.56ポイントだった。中国企業指数は0.09%安の8194.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で997億4000万HKドル。
ハンセン指数は方向感を欠き、前営業日終値を挟んでもみ合う展開が続いた。後場に入っても上値の重さが目立ったが、プラス圏できょうの取引を終えた。前日の米株高の流れを引き継いで買いが先行したほか、後場に中国本土相場が上昇に転じたことなどが投資家心理を支えた。一方、中国当局の規制強化や米中対立への警戒などが重荷となったほか、マカオで新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」が初めて確認されたことなどが嫌気された。年末が近づいているとあって商いは低調で、投資家の様子見ムードも広がったもよう。セクター別では、コングロマリットや不動産・建設が上昇した一方、医療・ヘルスケアや情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の恒隆地産や長江実業集団(
01113)が高い。ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)や豚肉生産世界大手の万洲国際(
00288)なども大きく買われた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅安。マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)のほか、ネット株の阿里健康(
00241)やテンセント(
00700)なども下げがきつい。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.89%安の5569.42ポイントと3営業日続落した。不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(
00909)が6%超安だったほか、自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)も5%超安と大きく売られた。一方、白物家電メーカー世界最大手の海爾智家(
06690)やゲーム中国大手のキングソフト(
03888)などが買われた。