連休明け28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに小反落。前場終値は前営業日比0.06%安の23209.01ポイントだった。中国企業指数は0.32%安の8175.65ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で558億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前営業日終値を挟んでもみ合う展開が続き方向感を欠いたが、結局マイナス圏で前場の取引を終えた。前日の米株高の流れを引き継いで買いが先行した。ただ、中国当局の規制強化や米中対立への警戒などが重荷となったほか、マカオで新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」が初めて確認されたことなどが嫌気された。中国本土での新型コロナウイルス感染者数の増加などを受けて本土相場が下落したことも投資家心理を悪化させたもよう。
個別では、マカオで「オミクロン株」が初めて確認されたことを受けて、マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)が大幅安。ネット株の阿里健康(
00241)やテンセント(
00700)、美団(
03690)のほか、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)やBYD(
01211)なども下げがきつい。半面、不動産株の恒隆地産や長江実業集団(
01113)が高い。ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)や豚肉生産世界大手の万洲国際(
00288)などもしっかり。