8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。前場終値は前日比0.12%安の23954.91ポイントだった。中国企業指数は0.19%安の8510.67ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で672億HKドルだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。前日の米市場やきょうの中国本土市場の株高が好感された半面、心理的節目の24000ポイントを超える水準ではいったん利益を確定する売りが出た。中国当局が景気下支えのために不動産開発向け融資の引き締めを緩和するとの期待は強いが、中国恒大集団(
03333)の債務不履行(デフォルト)が報じられ、投資家心理を冷やしたもよう。
個別では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とネットイース(
09999)が売られて相場の重荷だった。前日高かった商業不動産大手の九龍倉置業地産(
01997)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も大幅安。銀行株の中国工商銀行(
01398)の続落が目立つ。一方、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)、スポーツ用品の李寧(
02331)、安踏体育用品(
02020)が大きく買われた。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も高い。