23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.20%高の3589.09ポイントだった。深セン成分指数は0.37%安の14905.13ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2284億8700万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、ほどなくして切り返すと終始プラス圏で推移した。もっとも、心理的節目の3600ポイント付近では伸び悩み、後場に上げ幅を縮小した。国務院が前日に原材料価格の高騰や電力不足、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている中小企業への支援を強化する方針を示したことなどを受け、政策支援への期待が買いを支えた。国内での新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあることも投資家心理の改善に寄与したもよう。ただ、指数は前日まで続伸して約4週ぶり高値を付けて引けていたことから、利益確定売りが出やすかった。
セクター別では、電機と造船が大幅高。鉄鋼や石油、石炭も買われた。半面、風力発電設備やバッテリー素材が全面安。太陽光発電設備やガスなどもさえない。
A株市場では、建設機械中国最大手の三一重工(
600031)や鉄鋼株の本鋼板材(
000761)、建設株の中国中鉄(
601390)が高い。自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)のほか、金融株の華泰証券(
601688)や寧波銀行(
002142)なども買われた。半面、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
002202)や半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)、監視システム世界的大手の杭州海康威視数字技術(
002415)が4%超安。光学フィルムメーカーの浙江水晶光電科技(
002273)や白酒メーカーの江蘇洋河酒廠(
002304)もさえない。
上海B株指数は0.91%高の280.67ポイント、深センB株指数は0.26%高の1175.75ポイント。