UBSは最新リポートで、中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)の投資判断を「買い」に据え置く一方、目標株価をこれまでの229HKドルから175HKドルに引き下げた。また、同社の売上高について、2022年3月期は21.6%増の8720億元に達する一方、23年3月期の売上高の伸びは17%に鈍化するとしたほか、22年3月期と23年3月期の調整済みEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)をそれぞれ16.2%、19.2%下方修正した。『AAストックス』が23日伝えた。
UBSはアリババ集団が予想以上に厳しいマクロ環境と競争圧力に直面しており、中国本土での市場シェアを失い続けていると指摘。一方、同社の株価はすでに23年3月期1株当たり利益の約15倍で取引されているとし、同社が23年3月期以降に調整済みEBITDAが年平均2桁の成長率を達成できると仮定した場合に妥当なバリュエーションだとした。
UBSはまた、アリババ集団が12月に投資家向け説明会を開催する際、これまでの中国小都市や国際市場、クラウドへの投資や結果について、より多くの説明を受けることになると指摘した。
アリババ集団の株価は日本時間午後3時36分現在、前日比2.99%安の133HKドルで推移している。