NY市況(22日):ダウ17米ドル高と4日ぶりの小幅反発、金利高を受けてナスダックは1%超下落
22日のNY株式相場は高安まちまち。バイデン米大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の再任を決めたことを好感し上昇してスタートしたものの、長期金利が上昇したことを受けて金融株が上昇した一方、ハイテク株が下落した。先週水曜日から3日続落したダウ平均は、327米ドル高まで上昇後、17.27米ドル高(+0.05%)と小幅高で終了。S&P500とナスダック総合はともに取引時間中の最高値を更新したものの、それぞれ0.32%安、1.26%安と下落して終了。S&P500は2日続落、ナスダック総合は3日ぶりの反落となった。S&P500の11セクターはエネルギー、金融、生活必需品など6セクターが上昇し、コミュニケーション、IT、一般消費財など5セクターが下落した。
バイデン米大統領はパウエルFRB議長の続投を決め、次期議長の有力候補だったブレイナードFRB理事を副議長に指名した。金融政策の継続期待から買いが先行したが、その後はハイテク株を中心に利益確定売りが強まった。エヌビディアは4.93%高まで上昇後、3.12%安で終了し、アップルも3.21%高まで上昇後、0.29%高で終了した。一方、米10年債利回りが先週末の1.548%から1.632%に上昇したことで、利ざや拡大による収益向上が期待される金融株が軒並み高。モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースはそろって2%超上昇した。今週は25日が感謝祭の祝日で休場、週末26日が午後1時までの短縮取引となるが、過去において米国株は感謝祭前後の上昇確率が高く、明日以降の堅調が期待される。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 35631.41 35929.66 35615.55 35619.25 17.27 0.05
S&P500 4712.00 4743.83 4682.17 4682.94 -15.02 -0.32
NASDAQ 16120.92 16212.23 15851.04 15854.76 -202.68 -1.26
CME225先物 29640.00 29915.00 29530.00 29675.00 -115.00 -0.39
FT100 7255.46 7255.46 7255.46 7255.46 31.89 0.44
DAX 16188.54 16202.77 16090.54 16115.69 -44.28 -0.27
為替(ドル/円) 113.98 114.97 113.97 114.88 0.87 0.77
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載