2021-11-12 |
香港/業界動向/証券 |
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農夫山泉が高い、ハンセン指数への採用が有力視
12日の香港市場でミネラルウオーター中国最大手の農夫山泉(
09633)が高い。株価は一時前日比8.58%高を付け、5.88%高の43.20HKドルで前場の取引を終えた。来週19日に発表されるハンセン指数の構成銘柄の入れ替えで農夫山泉の採用が有力視されているもよう。
『香港経済日報』によると、指数構成銘柄の入れ替えについて、中国当局による監督管理の強化を受けて株価が急落したネット・IT株の採用に慎重な見方が強まる一方、時価総額の大きい内需株は可能性が高まっている。8月の入れ替えではスポーツ用品大手の李寧(
02331)が構成銘柄に加わり、大型ネット株のJDドットコム(
09618)、百度(
09888)は選ばれなかった。
ハンセン指数構成銘柄を除いた消費株の中で、農夫山泉は時価総額が2200億HKドルと最も大きいことに加え、取引も比較的に活発。ほかには時価総額が2000億HKドルの華潤ビール(
00291)も候補に浮上している。一方、思摩爾国際(
06969)は時価総額が華潤ビールと同水準だが、電子たばこを巡る政策リスクが高く、上場からのこの1年に株価の変動も激しいことから、採用の可能性は比較的に低いという。