中国の乗用車メーカー団体である乗用車市場信息聯席会(CPCA)は8日、2021年10月の狭義の乗用車(セダン、多目的車=PV、スポーツ多目的車=SUV)の小売台数が前年同月比13.9%減の171万7000台だったと発表した。前月比では8.6%増えた。CPCAは、新型コロナの感染が落ち着き、市況が回復しつつあることや、半導体チップの供給不足問題が9月末から徐々に改善しつつあると指摘した。
1−10月累計の乗用車小売台数は前年同期比8.7%増の1622万7000台で、増加率は1−9月から3ポイント低下した。減速の主因は、20年7−10月の実績が高水準だったため。1−10月に増加した157万台のうち124万台を新エネルギー車(NEV)が占め、伸び率を10ポイント押し上げた。
10月の地場ブランド車の小売台数は前年同月比4%増えて77万台となり、市場シェアは45.6%と前年同月比8ポイント上昇した。一方、主要合弁ブランド車の小売台数は前年同月比24%減の77万台だった。
NEVの乗用車の卸売台数は36万8000台で、前年同期比148.1%増加。ブランド別上位は、BYD(
01211)が8万400台、米テスラが5万4400台、上海汽車集団(
600104)と米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁・上汽通用五菱汽車が4万2000台、上海汽車集団の「栄威(ROEWE)」「名爵(MG)」ブランドなどが2万4100台、広州汽車集団(
02238)の「広汽埃安(GAC AION)」ブランドが1万2100台、小鵬汽車(
09868)が1万100台だった。