5日の香港市場は上値の重い展開か。米雇用統計が今晩発表されるほか、中国では第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が来週8−11日に予定されており、内容を見極めようと様子見ムードが広がる可能性がある。
一方、イングランド銀行(中央銀行)は4日、金融政策会合の結果を公表。市場では各国に先駆けて引き締めに動くとの見方が優勢だったものの、予想に反して利上げの見送りを決めたことで、同日のHSBC(
00005)の米国預託証券(ADR)は香港終値を3%超下回って引けており、相場の重しとなりそうだ。
4日のNY株式相場はおおむね堅調。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに慎重な姿勢が示されたことが引き続き好感される中、新規失業保険申請件数がコロナパンデミック以降で最少を記録したことも支援となった。S&P500は終日プラス圏で推移し、0.42%高で終了。6日連続で終値の最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.81%高と9営業日続伸し、6日連続で取引時間中と終値の史上最高値を更新した。同日の香港株のADRは、HSBCのほか、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を300ポイント超下回って寄り付くことになる。