2021-11-03 |
中国/業界動向/その他 |
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商務部が声明、「生活必需品備蓄」通知への疑念解消に躍起
中国の商務部が一般家庭に対して生活必需品を一定量備蓄するよう通知したことで動揺が広がるなか、同部消費促進司の朱小良司長は2日に声明を発表し、疑念の解消に乗り出した。朱司長は声明で、「各地で生活物資は十分で、供給も完全に確保できている」と強調した。また、同部の専門家は本土メディアに対し、このような通知を出すことは毎年の恒例で、冬から来年の春にかけて生活必需品の十分な供給を一層確保することが目的だと釈明した。『香港経済日報』が3日伝えた。
商務部は1日、「野菜など生活必需品の供給確保と価格安定」に関する通知で、一般家庭に対して生活必需品を一定量備蓄するよう呼びかけた。これを受けてネット上では「コロナでロックダウン(都市封鎖)が実施される」「戦争への備えだ」といった憶測が飛び交い、一部のスーパーマーケットで食料品などの買い占めが起きた。また、2日の本土株式市場では先行き不安で売りが膨らむ一方、軍需関連と食品・飲料セクターが逆行高を演じた。