28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.28%安の25555.73ポイントだった。中国企業指数は0.45%安の9052.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1293億1000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の展開が中盤まで続いたが、終盤に下げ幅を広げた。27日のNY市場でダウ平均が4日ぶりに反落した上、きょうの中国本土相場が商品相場の下落を嫌気して下げ、地合いが悪化した。きょうはハンセン指数先物の売買最終日で持ち高調整の売りも出やすかった。もっとも、値ごろ感から大型株を買い戻す動きもあり、下値は堅かった。セクター別では素材とエネルギーが下げた半面、必需消費財が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のHSBC(
00005)、中国平安保険(
02318)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が売られて相場の下落を主導。朝方に「先旧後新」方式の増資計画を発表した李寧(
02331)は8%超安と急落した。米原油先物相場の下落を受け、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)は続落。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も安い。一方、前日安かったインターネット・プラットフォーム企業の美団(
03690)やアジア保険会社のAIAグループ(
01299)が上昇した。2021年7−9月期の純利益が市場予想を上回ったバドワイザーAPAC(
01876)は大幅高だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.06%高の6445.17ポイントと小幅ながら4営業日ぶりに反発。自動車取引サイトの汽車之家(
02518)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)の下げがきつい。半面、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780) 、白物家電メーカーの海爾智家(
06690)が高い。