半導体製造装置大手のASMパシフィック(
00522)は27日朝方、2021年第4四半期(10−12月期)の売上高が7億2000万−7億7000万米ドルとなる見通しを明らかにした。21年通期では前年を約46%上回る28億米ドル前後に達し、過去最高を更新する見込み。黄梓達グループ最高経営責任者(CEO)は業界の好況と自社の幅広い製品構成、マクロ経済環境の改善の3つの好条件が重なったと指摘し「わが社の安定した長期的に持続可能な成長を支える」と述べた。
同時に発表した2021年7−9月期決算は、純利益が10億400万HKドルとなった。前年同期の4.3倍に増加し、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の7億7300万HKドルを上回った。
1−9月累計では売上高(継続事業のみ)が51.5%増の157億4700万HKドル(20億3000万米ドル)、純利益は前年同期比263.2%増の22億5600万HKドルと、ともに過去最高。新規受注(昨年12月29日付で連結対象から外れた材料部門を除く)も80.3%増の208億6600万HKドル(26億9000万米ドル)と過去最高で、9月末時点の受注残高は110億1000万HKドル(14億1000万米ドル)だった。
ASMパシフィックの株価は日本時間午前11時34分現在、前日比2.60%安の82.55HKドルで推移している。