26日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.36%安の26038.27ポイントだった。中国企業指数は0.67%安の9259.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で1139億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、買い一巡後は下げに転じた。25日のNY市場でダウ平均が連日で最高値を更新したことで朝方は買いが先行したが、9月8日に付けた直近高値が意識されて上値は重かった。中国が不動産税を一部地域に試験導入すると決め、不動産株が引き続き売られたほか、大型ネット株の下落が相場の重荷。中国本土相場が下げたこともあって後場は下値支持線とされた26000ポイントを割り込む場面が目立ったが、結局は同節目を回復して終えた。セクター別では一般消費財と必需消費財が上げた半面、不動産・建設とエネルギー、情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、インターネット・プラットフォーム企業のアリババ集団(
09988)と美団(
03690)が続落して相場の下げを主導。不動産株の華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)がそろって大きく売られた。前日大引け後に2021年9月中間決算で赤字に転落する見通しを発表した阿里健康(
00241)は11%近く下落。火鍋チェーン大手の海底撈国際(
06862)も安い。一方、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)やカジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、スポーツ用品の李寧(
02331)が大幅に反発した。電気自動車のBYD(
01211)と電動工具の創科実業(
00669)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.34%安の6654.19ポイントと続落した。医療関連の平安健康医療科技(
01833)と京東健康(
06618)が続落。ショート動画配信のビリビリ(
09626)も下げた。一方、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が買われた。