26日の香港市場は買い先行も上値が重いか。決算発表や業績見通しを受けた個別株物色が引き続き活発になる中、前日のNY株式相場が堅調に推移した流れを引き継いで買いが先行すると予想する。一方、きょう発表予定の香港の9月貿易統計に加え、あす以降に中国では1−9月工業企業利益、米国では7−9月期GDPの発表などが控えており、様子見ムードが広がる可能性もあることから上値は重いだろう。
中国恒大集団(
03333)の債務問題や中国で日本の固定資産税に相当する「不動産税」を一部の地域で試験的に導入することへの懸念も引き続き相場の重荷となっている。国営メディアの新華社は25日、国内不動産会社のデフォルト(債務不履行)リスクが金融業界に波及しても対処可能という見解を伝えた。半面、中国は不動産の税制改革を着実に進めていくとしている。
25日のNY株式相場は、エネルギー株の上昇がけん引してダウ平均とS&P500は連日で最高値を更新した。一方、同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。金融株のHSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)などは香港終値を上回ったが、不動産株の華潤置地(
01109)やハイテク株のアリババ集団(
09988)は下回って引けた。