2021-10-11 |
中国/政策/不動産 |
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ハルビン市政府が不動産市場を救済へ、住宅購入者に補助金など
中国本土の不動産市場で、「値上げ制限令」と「値下げ制限令」の双方向による調整が開始された。黒龍江省ハルビン市の不動産市場は全体的に量と価格の両方が下落傾向にあることから、ハルビン市当局は第1弾として住宅購入者に最大10万元の補助金を提供するほか、不動産企業の負担を全面的に軽減する政策を打ち出した。不動産市場を公的資金で救済する初めての例となる。『香港経済日報』が11日伝えた。
専門家は、多くの都市で不動産取引が過熱から過冷却に変わり、不動産会社の財政リスクが顕在化していると指摘。ハルビン市の動きは強いシグナルとなり、今後より多くの都市が不動産市場を安定させるための措置を取るとみている。
ハルビン市はまた、公的な中古住宅ローンの適用対象を、従来の築20年以内から30年以内の物件に緩和し、ローン返済機関と築年数の合計が50年を上回らないように調整した。
国家統計局の統計によれば、2021年8月のハルビン市の新築住宅価格は前月比0.3%下落、前年比0.6%下落し、中古住宅価格は前月比0.2%下落、前年比0.6%下落した。