2021-10-11 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】方向感に乏しいか、米雇用統計は強弱まちまちの結果
週明け11日の香港市場は方向感に乏しい展開か。市場の注目を集めた9月の米雇用統計は強弱まちまちの結果で、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策や米景気の先行きに対する見方が交錯しそうだ。また、米長期金利の上昇によりハイテク株に下押し圧力がかかる半面、前週末にNY原油先物相場が7年ぶりの水準に上昇し、関連銘柄の買い材料になると予想する。
前週末のハンセン指数は続伸し、終値ベースで9月17日以来3週ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが出やすい環境だ。一方、米国と中国が8日、閣僚級の貿易協議をオンライン形式で開いたことで投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。
8日のNY株式相場は、原油高を好感してエネルギー株が上昇した一方、米長期金利の上昇を受けてハイテク・グロース株が下落。ダウ平均など主要3株価指数がそろって4日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ハイテク株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、英金融大手HSBC(
00005)が香港終値を上回った半面、不動産株の華潤置地(
01109)が下回って終えた。