連休明け8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.67%高の3592.17ポイントだった。深セン成分指数は0.73%高の14414.16ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆606億7200万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でおおむね堅調に推移した。寄り付きで心理的節目の3600ポイントを回復。ただ、次第に上げ幅を縮小すると節目を割り込んだ。後場に入り、上げ幅を再び拡大したが、節目は回復できなかった。国慶節連休(10月1−7日)の消費活動に関する統計などを受けて、消費回復期待から買いが広がった。一方、電力供給不安への警戒感などが引き続き相場の重しとなった。きょう発表された9月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)は前月比6.7上昇の53.4となり、景況感の分かれ目である50を上回った。
セクター別では、保険が全面高。石油や農林漁業、酒造、民間航空なども大きく買われた。半面、電力や石炭が安い。鉄鋼や化学肥料もさえない。
A株市場では、産業パーク開発業者大手の華夏幸福基業(
600340)がストップ高。保険株の中国太平洋保険(
601601)や中国平安保険(
601318)、医薬品株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、酒造株の江蘇洋河酒廠(
002304)なども7%超高となった。半面、半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)や風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
002202)が6%超安。発電会社の国投電力控股(
600886)や石炭中国最大手の中国神華能源(
601088)、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)などもさえない。
上海B株指数は1.02%高の278.28ポイント、深センB株指数は0.96%高の1192.82ポイント。