2021-10-08 |
香港/投資判断/証券 |
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10−12月期のハンセン指数、想定レンジは22660−26500ポイント=建銀国際
建銀国際は最新リポートで、2021年10−12月期の香港株式相場見通しについて、複数の不透明要因が存在し、上値を重くしているが、先に下落した後に反発が期待できると指摘。ハンセン指数の想定レンジを22660−26500ポイントに設定した。『香港経済日報』が8日伝えた。
一方、香港市場やその他の市場の見通しに影響を与え得る要素として、中国恒大集団(
03333)の過剰債務問題を挙げた。中国恒大集団は中国版リーマンショックにはならないとみているものの、向こう1カ月にわたって市場では米ドル建て債券の利払いなど債務問題の解決が引き続き注目を集め、リスク回避ムードが続くと予想した。また、債務不履行(デフォルト)リスクを警戒して中国本土デベロッパーの株式や債券が軟調に推移しているほか、電力の供給制限が川下産業の利益を下押しする可能性があると指摘。10月末に開かれる政治局会議と年末に開かれる中央経済工作会議で重要な政策の微調整が示されるとした。このほか米中関係については、10月末にイタリアのローマで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議での米中高官のやりとりが重要な窓口になると指摘した。