8日の香港市場は堅調か。7日のNY株式相場は3日続伸。上院共和党が連邦債務上限の短期的引き上げに賛成する姿勢を示したことで米国債のデフォルト懸念が後退した。新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことも安心感につながった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を260ポイント超上回って寄り付くことになる。
一方、前日の香港市場でハンセン指数は3.07%高と大幅に反発。米国と中国の両首脳が年内にもオンライン会談すると伝わったことで、米中関係の改善に期待する買いも入り、指数は心理的節目の24000ポイントを回復し、9月17日以来、約3週ぶり高値水準を付けた。今晩には米雇用統計も控えており、週末を前に利益を確定する動きも予想される。
なお、国慶節の連休で休場となっていた中国本土市場の取引が1週間ぶりに再開されることから、本土市場の値動きも注目される。