7日の香港市場は反発か。前日のNY市場で米長期金利の上昇基調がひとまず収まり、主力ハイテク株が買い戻された流れを引き継ぎそうだ。前日のハンセン指数は心理的節目の24000ポイントを割り込んで終えただけに、自律反発狙いの買いが入りやすい。バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が年内にもオンライン会談すると伝わったことで、米中関係の緊迫に対する警戒感も和らぐだろう。
もっとも、中国恒大集団(
03333)の債務問題が不動産市況や金融システムの動揺につながるとの懸念は根強い。ハンセン指数が24000ポイントを超える水準で伸び悩む展開がありそうだ。NY原油先物相場の下落は関連銘柄の売り材料となるだろう。
6日のNY株式相場は、米連邦債務上限問題で野党共和党が12月までの債務上限停止の延長を認める方針を示したことを受け、ダウ平均が続伸。ハイテク株主体のナスダック総合も続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が香港終値を大きく上回った半面、中国4大国有銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)は下回って引けた。