28日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.20%高の24500.39ポイントだった。中国企業指数は1.59%高の8720.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1474億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大した。中国人民銀行金融政策委員会が定例会議で「不動産市場の健全な発展を守り、住宅消費者の合法的な権益を守る」と表明したことで、不動産企業の債務問題に対処する政策に期待した買いが入ったもよう。前日下げた中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。ただ、中盤以降は上値の重さが目立った。一時はハンセン指数が10日移動平均(大引け時点で24585.70ポイント)を上抜ける場面があったものの、結局は同水準を下回って終えた。セクター別ではエネルギーと不動産・建設、情報技術が大幅に上げた半面、コングロマリットがさえない。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)がそろって大幅に上昇。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)も高い。半面、医薬品関連の阿里健康(
00241)と石薬集団(
01093)、電動工具の創科実業(
00669)、スポーツ用品の李寧(
02331)が逆行安。
債務問題に揺れる不動産大手の中国恒大集団(
03333)は続伸。傘下の中国恒大新能源汽車(
00708)と恒大物業集団(
06666)も買われた。政府に援助を要請したとの報道を否定した融創中国(
01918)は急反発した。