ゴールドマン・サックスは最新リポートで、2021年の中国国内総生産(GDP)成長率見通しをこれまでの前年比8.2%増から7.8%増に引き下げた。22年については5.5%増と予想。中国不動産大手の中国恒大集団(
03333)の債務問題を巡る政府の対応や、環境保護措置、政策緩和の度合いはいずれもはっきりしておらず、21年10−12月期も経済成長の不確実性が続いているとした。『香港経済日報』が28日伝えた。
中国の各地で電力供給と生産能力の制限が実施されており、これを受けて一部の工場が1週間の操業停止を発表したことに言及。政府によるエネルギー消費の高い産業への大規模な電力供給の制限で経済成長の下押し圧力が強まったとし、21年7−9月期のGDP成長率見通しを前四半期比1.3%増からゼロに下方修正。前年同期比では成長率見通しを5.1%増から4.8%増に引き下げた。