28日の香港市場で天津基盤の不動産デベロッパー、融創中国(
01918)が反発。株価は日本時間午前11時48分現在、前日比16.51%高の15.10HKドルで推移している。浙江省紹興市の子会社が地元政府に援助を求めた報道を嫌気して前日に急落したが、同社は「政府に援助要請の報告書を提出したことはない」と否定した。
融創中国の説明によると、紹興市にある開発プロジェクトの責任者が、物件契約の政府届け出・オンライン公表に関する問題の解決に向けて地元政府の支持を求める文書の下書きを作成したが、あるチャットグループに内容を誤送信したため、情報が流出した。ただ、融創中国は政府に援助を要請する報告書を提出したことはなく、提出する必要もないと強調した。
また、全国範囲で手掛けるプロジェクトの建設・運営が正常に行われており、販売状況も良好だとした。1−8月の成約額は前年同期比33%増の4151億元に上った。浙江省紹興市には16年9月に進出し、これまでに8件のプロジェクトを手掛けた。累計販売成約額は282億元で、うち21年1−9月は88億元だった。