2021-09-28 |
香港/政策/金融 |
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中国の金融政策委員会「不動産市場の健全な発展を守る」と表明
中国人民銀行(中央銀行)は27日、金融政策委員会が第3四半期の定例会議を24日に開いたと発表した。会議は、足元で世界的な新型コロナウイルスの感染が続き、外部環境がますます厳しく複雑になる一方、国内経済の回復も堅固ではなく不均衡があるとの認識を示した。その上で、景気変動の周期をまたぐ政策を設計し、今年と来年のマクロ政策を束ねて計画することで経済の質の高い発展を支える方針を明らかにした。
会議は「不動産市場の健全な発展を守り、住宅消費者の合法的な権益を守る」と表明した。また、二酸化炭素の排出量をピークアウトさせ、実質ゼロにする(カーボンニュートラル)目標に向けてグリーン金融体系の実現を促進するとした。
金融政策では、銀行の資本増強を支持し、実体経済への貢献とリスク防止の能力を引き上げる。市場金利が形成される仕組みや政策金利体系を整備し、実際の貸出金利を一段と低めに誘導する。人民元相場については、弾力性を高め、合理的な均衡水準に基本的に安定させるとした。また、金融による民営企業への支援と、民営企業による経済社会への貢献が互いに適応するようにする。