週明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前営業日比0.07%高の24208.78ポイントだった。中国企業指数は0.25%安の8583.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で1489億HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた直後、上げに転じた。中国恒大集団(
03333)のデフォルト(債務不履行)を警戒する売りがひとまず落ち着き、割安感が出た銘柄を買い直す動きが相場を押し上げた。ただ、きょうの中国本土相場の下げが投資家心理を冷やし、序盤に1%を超えていたハンセン指数の上げ幅が次第に縮小。終盤は前営業日の終値を挟んだ狭いレンジでもみあった。セクター別では、エネルギーと必需消費財が上げた半面、工業と素材が下げた。
ハンセン指数の構成銘柄では、英金融大手HSBC(
00005)と中国生活情報サイト運営の美団(
03690)が上昇し、相場を支えた。中国本土市場に重複上場する計画を発表したCNOOC(
00883)は5%超上げた。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)も高い。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、カジノ運営の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)は続落した。
中国恒大集団は8.05%高と急反発。傘下の恒大物業集団(
06666)も反発した。ただ、上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板」に上場する計画を撤回した中国恒大新能源汽車(
00708)は大幅に続落した。