15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.84%安の25033.21ポイントだった。中国企業指数は1.60%安の8936.53ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1570億6000万HKドル。
ハンセン指数は終始軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、当局の企業統制の強化や、中国本土系不動産企業の債務リスクに対する懸念が地合いを悪化させた。日本時間の午前11時に発表された中国の8月の主要経済指標はそろって弱い内容となり、特に小売売上高が市場予想を大幅に下回ったことも重荷となった。後場に入ると指数は一段安をつけ、かろうじて心理的節目の25000ポイントを守って引けた。
個別では、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が32.51%安、銀河娯楽(
00027)が20.02%安と急落した。カジノ業への監督管理の強化に向けたマカオ当局の動きを受け、売りが膨らんだ。本土不動産株の碧桂園(
02007)、大型ネット株の阿里健康(
00241)、美団(
03690)、テンセント(
00700)も下げがきつい。半面、スポーツ用品の李寧(
02331)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)や、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)が逆行高を演じた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.29%安の6288.74ポイントと大幅に3日続落。不動産事業向けソフト開発会社の明源雲集団(
00909)、ネット損保最大手の衆安在線財産保険(
06060)、ネット通販大手のJDドットコム(
09618)と傘下の京東健康(
06618)が大幅安。上昇はスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)の1銘柄のみだった。