2021-09-10 |
中国/業界動向/自動車・二輪 |
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中国の8月乗用車小売り15%減、新エネ車卸売り3倍=CPCA
中国の乗用車メーカー団体である乗用車市場信息聯席会(CPCA)は8日、2021年8月の狭義の乗用車(セダン、MPV、SUV)小売台数が前年同月比14.7%減の145万3000台だったと発表した。新型コロナウイルスの感染が拡大する以前の19年8月との比較では7%減った。8月は例年、前月比で6−10%増えるが、今年は3.3%減と異常値を示した。21世紀に入って8月が前月割れとなったのは、北京五輪が開催された影響で7月が高水準だった08年を除けば初めて。CPCAは乗用車販売の落ち込みについて、マレーシアで新型コロナウイルスの感染状況が悪化したため8月に半導体供給が突然断たれ、警戒を強めた中国のディーラーが在庫を減らしたことが主因だとした。
1−8月累計の乗用車小売台数は前年同期比17.1%増の1290万台で、増加率は1−7月から6ポイント低下した。減速の主因は、20年7−8月の実績が高水準だったこと。1−8月に増加した188万台のうち100万台を新エネルギー車が占め、伸び率を9ポイント押し上げた。
8月の国産ブランド車小売台数は前年同月比6%増えて60万台となり、市場シェアは42.1%と前年同月比8.3ポイント上昇した。一方、主要合弁ブランド車の小売台数は前年同月比27%減の65万台だった。新エネルギー乗用車の卸売台数は前年同月比202.3%増の30万4000台と急増。1−8月累計では222.5%増の164万3000台に達した。