2021-09-09 |
中国/業界動向/金融 |
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8月PPIが13年ぶり高水準、預金準備率引き下げの可能性低下=中原銀行
中原銀行の王軍首席エコノミストは中国の8月の貿易統計と生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)がともに強い内容になったことを踏まえ、7−9月期に預金準備率が引き下げられる可能性は低下したとの見方を示した。7−9月期に経済成長が失速するとの悲観シナリオが現実になることはなく、これまでにくすぶっていた利下げ期待も後退するとした。預金準備率の引き下げや利下げは早くても10−12月期にずれ込むと予想している。
国家統計局が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は0.8%上昇となり、伸び率が前月から0.2ポイント低下し、市場予想の1%増に届かなかった。一方、8月のPPIは9.5%上昇と前月から0.5ポイント加速。市場予想の9%増を上回り、08年8月以来、13年ぶりの高水準となった。