19日のNY株式相場はほほ横ばい。自律反発が期待されたものの、前日のFOMC議事要旨で年内の資産購入の段階的縮小(テーパリング)開始見通しが強まる中、商品先物相場の下落や、好悪まちまちとなった経済指標、ゴールドマン・サックスが第3四半期のGDP見通しを引き下げたことなどが上値圧迫要因となった。S&P500は前日終値を挟んでもみ合ったが0.13%高と小幅ながら3日ぶりに反発。原油安を受けたエネルギーや、素材、資本財、金融などの景気敏感株が下落した一方、ITなどのグロース株や不動産、生活必需品などのディフェンシブ株が上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.11%高と4日ぶりに小幅反発。テスラが2%超下落したものの、ネットフリックスが4%超上昇し、好決算を発表したエヌビディアも約4%上昇。時価総額上位のマイクロソフトも2%超上昇した。一方、ダウ平均は66.57米ドル安(-0.19%)と小幅に3日続落した。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は34.8万件と市場予想の36.3万件を下回り、コロナパンデミック以降で最少を記録した。一方、8月フィラデルフィア連銀業況指数が前月の21.9から19.4に悪化し、市場予想の23.0を下回るなど好悪まちまちとなった。ゴールドマン・サックスはデルタ株感染拡大の影響が予想より大きいとして第3四半期のGDP見通しを従来の+9%から+5.5%に引き下げた。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34874.67 34997.81 34690.25 34894.12 -66.57 -0.19
S&P500 4382.44 4418.61 4367.73 4405.80 5.53 0.13
NASDAQ 14423.16 14610.76 14423.16 14541.79 15.88 0.11
CME225先物 27380.00 27495.00 26950.00 27250.00 40.00 0.15
FT100 7058.86 7058.86 7058.86 7058.86 -110.46 -1.54
DAX 15737.18 15804.85 15621.98 15765.81 -200.16 -1.25
為替(ドル/円) 109.78 110.21 109.48 109.78 0.00 0.00
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。