2021-08-03 |
香港/企業動向/電子・IT |
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テンセントが下げ幅を縮小、『経済参考報』が批判記事を削除か
3日後場の香港市場でIT大手のテンセント(
00700)が下げ幅をやや縮小。株価は前日比10.23%安で前場の取引を終えたが、日本時間午後3時5分現在、前日比5.94%安の446.80HKドルで推移している。政府系経済紙の『経済参考報』が3日付の記事で、オンラインゲームが未成年者に与える悪影響を危惧し、テンセントの旗艦ゲーム「王者栄耀」を名指しして批判した。これを受けて規制を警戒する売りが膨らんだが、批判記事はその後『経済参考報』公式サイトなどから削除されたもよう。
複数の本土系メディアは前引け後、『経済参考報』の公式サイトと有料購読サイトから同記事が削除されたと報じた。一方、電子版紙面には残ったまま。同記事はある学生が8時間続けて「王者栄耀」をプレーしたことに触れ、多くの若者がゲームに溺れている現状に懸念を示し、オンラインゲームは「新型薬物」「精神アヘン」などと痛烈に批判した。また、「いかなる産業、いかなる競技が1世代の人間を壊滅させて発展を遂げることはあってはならない」とし、処罰の強化を呼びかけた。